開発日記 2025-01-07
あけましておめでとうございます!SAFE HAVN STUDIOのkypです。これは2025年最初の開発日記です。今年もふんわり楽しく記事を書いていこうと思うので、ふんわり楽しく読んでいただけると嬉しいです。
お正月とか近況とか
直近では年末年始の大型連休がありました。多くのインディーゲーム開発者と同じように、最初はこの休みを創作の時間に充てまくろうと考えていたのですが、結局ほとんどの時間とエネルギーをお正月のあれこれに吸われてしまいました。
とはいえ、ゲーム開発の方もじわじわ進めています。エンディングの実装や、シナリオに直結するアニメーションなど、ネタバレに直結する内容なのでここでは公開できないのですが、少しずつゲーム内のいろいろな部品が完成に向かいつつあります。
1つのゲームを作るというのは本当に大変で、完成までにはあと数カ月分のタスクが残っているというのが実情です。毎日地味な進捗を積み重ねながら開発を進めているので、もうしばらく気長にお待ちください!
ケータイ画面とか
ネタバレに直結しない進捗としては、ここ数週間でケータイ画面のコンテンツを増やしていました。これまできちんと言っていなかったと思うのですが、SAEKOのゲームは主に昼画面(小人との会話)・夜画面(冴子との会話)・おやすみ画面(携帯操作)の3画面からなり、その1日のサイクルを何回も繰り返すことでシナリオが進んでいきます。
おやすみ画面は3つめの画面で、プレイヤーは冴子のケータイの中身を読むことができます。マウスを動かすと、リンが小さな身体を動かして、その操作に対応するケータイの物理ボタンを押してくれます(十字キーや決定、戻るボタンなど)。それと、グラフィッカーのkohが今回もたくさん素晴らしいアニメーションを描いてくれています。
ケータイの中身について。以前の開発日記では、素のテキストが表示されるだけの、かなり仮の状態の画面をお見せしていました。あそこから年末年始でプログラムの実装を頑張り、画面も少しリッチになってきました。
出来上がったものはすごくシンプルなのですが、「ビットマップフォントと、自分で描いた絵文字の画像を同じ行内に表示する」「画面内の特定文字がリンクになっていて、マウスを重ねると別のページに遷移する」「マウスホイールを動かすと、次のリンクが選択されるか表示内容がスクロールする」など、プログラマとしてはすごく難しいことを頑張る必要がありました。
SAEKOはEbitengineというコードベースのミニマルなゲームエンジンを使っているので、こういうちょっと複雑な機構については、基本的に自分で実装する必要があります。単純に考えると、実装量が多くて大変ではあるのですが、逆に「ゲームエンジン由来の問題が少なく、実装方法さえ思いつけばなんでも自力で実装できる」というのがEbitengineの良いところだと思います。
実際、どんな複雑なレイアウトでも文字を描画できる機能(glyph単位での描画)は用意されているので、あとはテキストと画像からそのレイアウトを決める仕組みを考えるだけです。うおお、燃え上がってきた!
思い通りのものが実装できたときはとても気持ちいいです。でもすごく疲れる作業でもあります。そういうときはしょうもないスパムメールを書いて気分転換したりしています。
おわりに
以上!そういえば、今年の目標は「SAEKOをできるだけ完璧な形でリリースすること」そして「SAEKOのリリースが終わったら、表面的には全然違う別のゲームを作り始めること」です。次は人が死なないゲームを作りたいです。でも、まずはSAEKOを頑張る!不健康な要素がたくさんありますが、しばらくこの世界観にお付き合いいただけると嬉しいです。